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花しょうぶ通りからのお知らせ

江戸の風情が残る城下町の魅力を再発見

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彦根市河原の商店街「花しょうぶ通り」のまち歩きが楽しめるマップを、市民団体「まち遺産ネットひこね」が作った。二十三日には、マップを片手に商店街周辺を巡るイベントも開かれ、江戸の風情が残る城下町の魅力を再発見できそうだ。

同団体は二〇一二年、江戸時代の古地図「御城下惣絵図」と現在の地図を対比させて、失われた外堀の痕跡を探す「彦根城外堀マップ」を作製した。古地図をさらに拡大してまち歩きに活用しようと、昨年七月に住民らと商店街を散策するイベントを開催。周辺の歴史ある建物や印象的な風景などを探して、マップ作りの足掛かりにした。

商店街周辺は、道や水路がほとんど変わらずに残っているため、今回は古地図のみを掲載。登録有形文化財に指定される古民家はもちろん、白い酒蔵と黒い板壁が両側に向かい合う路地や、コンクリート製の卓球台がある路地裏の公園など、思わず探してみたくなる名所十九カ所を写真付きで紹介している。

同団体メンバーの市職員鈴木達也さん(27)は「古い建物を新しく改装して使い続けているのもこのまちの面白さ」と話す。尾田英昭代表(58)は「マップを手に、城から城下町へ観光の足を伸ばしてもらえれば」と期待している。

A4判見開きのマップは五千部作製。二十三日以降、彦根観光案内所や商店街内の三カ所の街の駅(逓信舎、寺子屋力石、戦国丸)で配布する。

二十三日は、県立大の浜崎一志教授と鈴木さんがまち歩きをガイドした。